最近は特に、感染症に対する標準予防策をしっかりとしましょうと話をよく耳にすると思います。標準予防策って一体どのようなことを指すのでしょうか。前回の記事でも、お伝えした咳がある方がマスクをすることは「咳エチケット」といい、標準予防策の一つです。もう一つ、重要なことがあります。それは、「手洗い」です。
1.手洗いの効果
流水で15秒手洗いをするだけで、約100万個のウイルスが0.1%まで
減少することが知られています。また、石鹸やハンドソープを使用すると、
数個までウイルスが減少します。この、数値を見ただけでも手洗いがいかに
重要であるかが分かります。
出典 森功次:感染学雑誌、80:496-500,2006
2.いつするのが効果的?
では、いつ手洗いするのが効果的でしょうか。日常生活においては、以下に示した場面では、特に手洗いをすることが上げられています。
①帰宅後
②用便後
③廃棄物処理などの作業を行った後
④調理前や調理中の必要時
⑤嘔吐物を処理したり接触した後
⑥乳幼児などの嘔吐や下痢便を処理した後
⑦公衆トイレ使用後
このほかにも、必要に応じてこまめに手洗いをする必要があります。
3.手洗いの方法
出典:政府インターネットテレビ
標準予防策をしっかりと行い、少しでも感染が拡大しないよう皆でがんばりましょう。