前回の記事で、血圧についてざっくりお話しさせていただきました。
今回は、高血圧症について少し掘り下げてみようと思います。
前回の記事で、ざっくりと血圧についてはご理解していただけたのではないかと思います。
⇒血圧のはなし。①
今回は、診断基準などについてお話しさせていただきます。
1.高血圧症をほっておくとどうなるの?
前回の記事でも、お話しした通り、日本人の高血圧者数は約4,300万人と推定されています。血圧が高くなるにつれて、心筋梗塞や脳卒中などにかかり、死亡リスクも高くなることが知られています。しかし、高血圧というだけでは自覚症状がほとんどなく、気がつかないうちに、血管病が進みます。
日本人の心血管病死亡の約50%、脳卒中罹患の50%以上が、至適血圧を超えた血圧が原因と推定されています。
2.高血圧症の診断
高血圧治療にはガイドラインがあり、収縮期血圧が、130mmHgで拡張期血圧が80-89mmHgとなると高値血圧となり、生活習慣の見直しが必要となり、それでも数値が適正にならなかった場合には、服薬が必要となります。
3.高血圧の予防
生活習慣や食生活の改善は、高血圧症の予防や治療に欠かすことができません。
項目としては、
1.減塩を行う
平成27年国民健康・栄養調査によると、日本人の推定塩分摂取量は男性で約11g
女性で約9gと、日本人の食事摂取基準で推奨される男性8g未満、女性7g未満には、至っていません。
2.野菜、果物を積極的に摂る
3.脂質
コレステロールや飽和脂肪酸の摂取を控える。
4.減量
肥満傾向の方は適正体重を目指す。
5.節酒
6.禁煙
上記のことが上げられます。
一言で、減塩を行う、質の良い脂質をとると言われてもなかなかピンと来ないのではないでしょうか。
次回は、簡単にできる食生活の改善、減塩のコツについてお話しします。