尿酸値が高いと検診で言われている方もいると思います。
尿酸値が高い状態を、高尿酸血症と言います。「高尿酸血症」とは、血液中に尿酸が多くなった状態で、その状態が続いたために、関節などに尿酸円塩(尿酸の結晶)ができて、激しい痛みを伴う炎症のことを「痛風」といいます。
高尿酸血症の定義は、
「年齢・性別を問わず、血清尿酸値が7.0ml/dlを超える場合」とされています。
1.原因って?
血液中に尿酸が増える原因は次のように考えられています。
①尿酸が体内で多く産生される
先天性の
②尿酸の排泄がうまくできていない
脱水、アルコール過剰、肥満など
①と②の両方が合わさった場合もあります。
2.放っておくと・・・
放っておくと、痛風だけでなく脳血管障害や心疾患、腎障害、尿路結石なだおさまざまな病気を合併するといわれています。
3.治療のポイントは
薬物治療が中心となりますが、下に示した生活習慣の改善も大切です。
①肥満があれば肥満を解消する
②尿酸を増やさない
尿酸値の上昇は、食事で摂取するよりも、体内で作られたり排泄の影響が大きいことが分かってきていますが、プリン体を多く含む食品は連続して大量に食べないようにしましょう。
③水分は十分にとる
水分は1日1~1.5L以上を目安にしてしっかりとって、尿量を増やして、尿と一緒に尿酸を排泄しましょう。
④飲酒は控えめに
アルコールは体内で尿酸を作る働きを亢進させ、排泄を低下させる作用があります。
尿酸値が高い場合には、休肝日を設けて飲酒をしない日を作るようにしましょう。
⑤適度な有酸素運動を行う